手厚い介護の鍵はコミュニケーション!

高齢化が進む日本では、介護の仕事は非常に重要な仕事ですが、肉体的にも、精神的にもハードだといわれています。体の不自由な利用者に対しては、24時間体制で身体介助や生活援助をしなければならないため、やりがいはあるものの、苦労も多くなります。ただし、利用者との間に信頼関係を築くことができれば、スムーズに業務を行うことができるので、介護を行う際には、積極的に利用者とコミュニケーションをとることが大事です。

とはいえ、認知症を患っている人の場合は、脳の認知機能が低下しているため、物事に対して正常な判断ができなかったり、ときには暴言や暴力を介護スタッフに振るったり、物事をすぐに忘れてしまうため、コミュニケーションを円滑に取ることは難しくなります。しかし、だからといって、利用者の意見を聞かずに、押し付けるような介護をしてしまうと、症状は悪化してしまうかもしれません。ですから、認知症の方の介護をする際には、相手を全面的に受け入れる姿勢を示したコミュニケーションが欠かせません。

介護する側が認知症の方に安心感を与えないと、不安や恐れを抱えたままの状態が続き、それが大きなストレスとなって、介護に影響してしまいます。ですから、「あなたの見方です」という態度を示して、話を効き、相槌を打って共感してあげることが重要なのです。ですから、認知症の方を介護するときには、意思の疎通が難しいという理由で、押し付けの介護をするのではなく、気持ちに寄り添うコミュニケーションを行って、安全で安心できる介護を行わなくてはなりません。